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歯ぎしりの原因と治療法

2022.04.19

睡眠中の歯ぎしりはご自身の歯を痛めるだけなく、噛むための筋肉(咬筋や側頭筋)の痛みを引き起こすこともあり、ひどい場合には肩こりや頭痛を生じる場合もあります。

寝ている間の歯ぎしりは自覚することは難しいのですが、起床時に顎(エラの咬筋)が疲れていたり、側頭部の痛みがある場合には歯ぎしりをしている可能性が高くなります。

歯ぎしりの原因

では、歯ぎしりをしてしまう原因はなんでしょうか?

歯ぎしりが生じる時の体の変化

実は今のところ歯ぎしりをしてしまう明確な原因はわかっていませんが、歯ぎしりが生じる時には以下のような変化が体に現れることは明らかになっています。

「歯ぎしりは睡眠中眠りが浅くなるタイミング(微小覚醒)で生じていること」

「歯ぎしりをする数分前から交感神経支配が優位になること(からだがリラックス状態から緊張状態になること)」

「歯ぎしりをする直前に低酸素状態になり直後に過換気が生じてること」

「歯ぎしり後には嚥下(つばを飲み込む)が生じることがあること」

歯ぎしりを誘発する疾患

歯ぎしりをする明確な原因はわかっていませんが、「睡眠時無呼吸症候群」、「不眠症」、「胃食道逆流症」など、歯ぎしりを誘発する疾患があるのではないかと考えられるようになりました。

例えば、胃食道逆流症がなぜ歯ぎしりを誘発するかというと、睡眠中に歯ぎしりをすることにより唾液流出を促進し、歯ぎしり後に嚥下が生じることによって逆流してきた胃酸を胃へ押し戻しているのではないか、と推測されています。

そう考えると人間の体は実にうまく働いており、歯ぎしりも絶対悪ではない側面も出てきます。

ストレスは歯ぎしりの原因?

「ストレス」が歯ぎしりの原因と言われることがありますが、「ストレス」は直接的な発症原因ではなく、発症を高めてしまう要素の一つである発症因子(リスクファクター)と考えられています。

ストレス以外のリスクファクター

「ストレス」以外のリスクファクターには、「アルコール(飲酒)」、「ニコチン(喫煙)」、「カフェイン」、「性格」、「遺伝」、「就寝前行動(テレビ鑑賞や激しい運動等)」等が考えられています。

「ストレス」を含めたこれらの「リスクファクター」が重なり合い、各個人のキャパシティーを超えてしまったときに歯ぎしりが生じると考えられています。

歯並びが悪いと歯ぎしりをする?

歯並びの影響で歯ぎしりをしてしまうということは現在は否定されています。噛み合わせの不調がストレスを生じリスクファクターとなっている場合も考えられますが、すべての方が歯ぎしりを治す目的で噛み合わせの調整や矯正治療をする必要性はありません。

歯ぎしりの治療法

歯ぎしりを完治させる方法は今のところありませんが、症状を軽減させる方法がいくつかあります。まずは歯ぎしりを生じている原因、因子をよく把握し、できるものから除去していくことが望ましいでしょう。治療自体がストレスにならないようにご自身にあった治療法を選ぶようにして下さい。

誘発疾患の治療

「睡眠時無呼吸症候群」、「不眠症」、「胃食道逆流症」など歯ぎしりを誘発する疾患があることが分かってきました。歯科ではございませんが該当する診療科を受診し、それぞれの疾患を改善することで歯ぎしりが軽快する場合があります。

上でも話しましたが、例えば胃食道逆流症の方が胃薬を飲むことにより胃酸の逆流が抑制されれば、唾液を飲んで胃酸を押し戻す必要が少なくなるわけですから、結果として歯ぎしりをする必要性もなくなる、という関係式になります。

リスクファクターの改善

歯ぎしりを生じるリスクファクターの改善を心がけることの多くはご自身でできます。歯ぎしりは眠りが浅くなる時に生じていることが分かっています。リスクファクターの中には眠りを浅くしてしまう項目が多くありますので、リスクファクターを改善して「快眠」を得ることが歯ぎしり軽減につながる可能性は大きいと言えるでしょう。まずはできるものから取り組んでみてはいかがでしょうか。

ナイトガード

ナイトガードを装着して短期間は歯ぎしりをする頻度が少なくなるという報告もありますが、長期的に歯ぎしりを抑えこむことは難しいとされています。ナイトガードはあくまでも歯がこすれたり修復物が脱離したりすることを防ぐことが主な目的と考えられています。そのため、起床時の顎の疲労感や頭痛を主訴とする患者様にとってはあまり効果的ではないかもしれません。ナイトガードをすることにより眠りが妨げられる場合も逆効果になる場合があります。

ちなみにナイトガードは保険診療で作製することが可能でおよそ3,000円程度かかります(初診料や検査料等が別途かかります)。

薬物の服用

これまで筋弛緩薬、抗うつ薬、自律神経作動薬などの薬物服用が歯ぎしりに与える影響について検討はされてきましたが、未だに明確な効果や安全性が確証されておらず、また薬物依存や薬物体制の問題もあります。そのため歯ぎしりの治療を目的として薬物を服用することは実用的ではありません。

フィードバック療法

歯ぎしりを検知し、歯ぎしり発生時に側頭筋に電気刺激を与えて歯ぎしりの発生抑制を図る方法です。しかし装置が高額であったり、効果がない場合もあるため、今のところまだ一般的な治療法ではありません。

ボツリヌス注射

近年新しく広がりつつある歯ぎしりの治療法です。歯ぎしり自体を止めるわけではなく、歯ぎしり時に生じる筋力を下げることを目的としています。ボツリヌス注射が歯ぎしりに効果的であったという臨床報告も増えつつあります。しかし、十分な安全性が確証されてはいませんので、治療内容をよくご理解の上選択する必要があると言えます。

ボツリヌス治療については「歯ぎしり、食いしばりにボツリヌス治療(注射)」のブログも参考にしてみてください。

 

以上、歯ぎしりの原因と治療法について簡単にご説明いたしました。

予約をご希望の方はお電話もしくはネット予約にてご連絡ください。

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