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歯ぎしり、食いしばりにボツリヌス治療(注射)

2021.02.26

歯ぎしりや食いしばりが強いと、

1⃣顎関節症

2⃣歯の欠けや割れ(場合によっては歯根の割れ)

3⃣インプラントや差し歯などの修復物の脱離や欠け

4⃣知覚過敏

5⃣歯周病の悪化

6⃣舌・頬粘膜のこすれや圧痕、口内炎

などのお口の中のトラブルを生じることに加え、

7⃣咬筋の肥大(エラが張る)

8⃣頭痛・肩こり

9⃣寝室を共にする友人やパートナーの訴えや睡眠障害

など、様々な身体的・精神的トラブルを生じます。

現時点では、残念ながら歯ぎしりや食いしばりを効果的に抑制する治療方法はありません。

そのため、あくまでも歯ぎしりや食いしばりによる悪影響を軽減させる治療が行われており、一般的に歯科ではマウスピース(ナイトガード)を使用する保存的治療を選択します。

噛み合わせを調整したり矯正治療を促すことは原因解消となる明確な根拠に欠けるため推奨されていません。

しかし、マウスピースを使用しても改善が認められない方やどうしてもマウスピースに慣れない方には筋肉活動自体(最大咬合力)を抑える「ボツリヌス治療」が有効な場合があります。

尚、「歯ぎしりの原因」に関してはこちらのブログも参考にして下さい。

 

 

 

 

 

 

 

【ボツリヌス治療とは】

ボツリヌス治療とは「ボツリヌス菌」が産生する「ボツリヌス毒素」から抽出した「ボツリヌストキシン」と呼ばれる有効成分を筋肉に注射することで、筋肉の働きを抑え弱くすることを目的にした治療法です。

「ボツリヌス菌」もしくは「ボツリヌス毒素」をそのまま注射するわけではないので、ボツリヌス中毒になる心配は全くありません。

また、「ボツリヌストキシン」は注射した局所で効果を発揮するもので、全身に流れ心臓や内臓等の他部位の筋肉までが弛緩してしまうという心配もありません。

尚、一般的に知られている「ボトックス治療(注射)」も「ボツリヌス治療(注射)」のことで、アラガン社製の「ボトックス」という商品名の注射薬を使用するためそう呼ばれています。

 

【歯科のボツリヌス治療】

歯科で行う歯ぎしりや食いしばりに対するボツリヌス治療は「噛む」ための筋肉である咀嚼筋のうち「咬筋」に注射をして症状の緩和を図ることを目的としております。※側頭筋(耳の上辺り)には注射しませんのでご注意ください。

咬筋は下顎の「エラ」と呼ばれる部分にある下顎骨と頬骨にかかる板状の筋肉です。咬筋の発達している方ではエラを触りながら強くかみしめると筋肉の盛り上がりを感じることができます。

ボツリヌス注射により歯ぎしりや食いしばりを全くしなくなるということはありませんが、筋肉自体の働き・収縮を緩めることができるので、結果として歯ぎしりや食いしばりによる力の影響を少なくすることが期待できます。

また、ボツリヌス注射を行うことで夜間の歯ぎしりや食いしばりをする回数(頻度)を少なくする効果や顎周囲の痛みを和らげる効果があるという報告もあります。

日常生活においては「咬む」筋力が低下するため固いものが少し噛みにくくなり(顎が疲れやすくなり)ますが、側頭筋など他の咀嚼筋がありますので全く噛めなくなるということはありません

 

【ボツリヌス治療の効果持続期間】

ボツリヌス注射後は通常2~3日後から効果が現れ、1~2週前後で安定しピークに達します。

その後徐々に効果が薄れ、個人差にもよりますが4~6カ月ほどで効果がなくなります。そのため効果を継続させたい方は3~5カ月間隔で注射を行います。

一方で、持続効果に限りがあることで万が一薬が効きすぎた場合でも時間がたてば元の状態に戻るという安心感があります。

また注射を継続する場合でも、だんだんと注射間隔が長くなるもしくは注射を打つ必要がなくなる場合もありますので、一生打ち続けなければいけないというわけではございません。

 

【ボツリヌス治療後の注意点】

歯ぎしりや食いしばりの強い方は日中(起きている間)も上下の歯を合わせていることが多々あるかと思います。

通常、咬筋がリラックスしている状態の上下の歯は2mmほど離れています。すなわち、力の強弱に関わらず、普段から上下の歯が接してしまっている方は常に咬筋を働かせている(緊張させている)ことになります。

折角ボツリヌス注射をしても普段から筋トレをしてしまってはその効果も半減してしまいます。時折ご自身で「歯を噛みしめていないか」、「上下の歯を接触させていないか」を気にしてみてください。

また、睡眠時には眠りの浅い状態の時に歯ぎしりや食いしばりをしていることが明らかとなっています。ストレスの他にもアルコール、カフェイン、ニコチン等は睡眠を浅くすると考えられていますので注意が必要です。

さらに、逆流性食道炎(胃食道酸逆流症)の方も、睡眠中の胃酸の逆流に伴う嚥下の増加により歯ぎしりやくいしばりが誘発されているという報告もあります。胃腸の状態を改善することで歯ぎしりや食いしばりも減少したという報告もありますので、そのような点も見直してみるとよいかもしれません。

 

【ボツリヌス治療開始までの流れ】

当院でのボツリヌス治療は「咬合機能改善」の一環として行わせていただいております。

そのため、初診時にはレントゲン検査を含め口腔全体のチェックをいたします。

当院での治療の流れは、

1⃣問診および口腔全体の診査・検査

2⃣ボツリヌス治療が適用可能であるかの診査

3⃣緊急性を伴うむし歯治療、歯周治療、修復治療

4⃣ボツリヌス治療開始

となります。

1⃣~2⃣までは保険診療となりますので保険証が必要で保険診療費が3,000円ほどかかります(初診時のみ)。

初診時には40分ほどお時間がかかります。

2回目以降の再注射時は、簡単な問診のみでレントゲン検査等を行いませんので15分程度で終わります。

 

【当院のボツリヌストキシン製剤】

当院ではボツリヌストキシン製剤として韓国デウン製薬社の「ナボタ」と期間限定で韓国Medytox社製「コアトックス」を使用しております。

「ナボタ」はデウン製薬社独自の技術により製造されている非常に純度の高いものであり、MFDS(韓国食品医薬品安全処)の承認を取得しているとともに、米国FDAにも認められている、安全性の確立されたボツリヌストキシン製剤です。薬剤耐性がつきにくいのも特徴です。

「コアトックス」はMedytox社が開発した抗体産生リスクの低い高純度の最新型A型ボツリヌストキシン製剤です。もちろん韓国MFDSに承認されている製剤になります。これまでのボツリヌストキシン製剤は、安定化剤として「ヒト血清アルブミン」や「動物由来物質」が使われていましたが、「コアトックス」はこれらを完全に排除し薬物反応を極力抑制した製剤なので、アレルギー反応や副作用などのリスクを最小限抑えています。また、耐性発現の原因とされている複合タンパク質を完全に排除することで、繰り返し使用しても効果が落ちにくい、つまり耐性がつきにくいという特徴があります。

特にアレルギー反応を気にされる患者様は「コアトックス」をお選びいただければよろしいかと思います。

「ナボタ」および「コアトックス」は粉剤でバイアルに入っているため(ボトックスも粉剤です)、生理食塩水で溶かして注射液を調剤しますが、一度注射液にすると時間とともに成分活性が衰えて行きます。

そのため当院では患者様に常に新鮮なボツリヌストキシン製剤をご用意できるよう、注射時に患者様の目の前で注射薬を調剤しており、作り置きすることは一切しておりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【費用と注入量について】

費用は両側合わせて¥38,500(税込)で、片側45単位ずつ、両側合計90単位注射します。

打ち方は1回で打つ方法と2回に分けて打つ方法のどちらかを選んでいただきます。

1回で打つ方法:これまでボツリヌス注射を経験されている方やお時間のない方には1回で全量を注射します。2回に分けるよりも効果の実感は早くなります。

2回に分けて打つ方法:初回に約28単位注射し1週間様子を見てもらいます。1週後の経過観察時に十分な効果が認められない場合には半分量程度を追加注射します(合計片側45単位となります)。1週後の追加注射費用は初期費用に含んでいます。初めてボツリヌス注射を受ける方や打ち過ぎがご心配な方には2回法をお勧めしています。

1回または2回に分けて打つ方法のいずれにおいても費用と合計注入量は変わりません。また効果の具合や継続期間も変わりません。

2回目以降は両側合わせて¥33,000(税込)となります。

尚、初診時においてのみ口腔内診査、検査を行うための保険診療費が別途¥3,000程かかります。保険証をご持参の上ご来院ください。

※当院で行うボツリヌス治療は咬合機能改善目的であるため、医療費控除の対象となります。

※ボツリヌス治療においては効果の程度によらず費用保証はしておりませんのでご了承ください。

 

【治療時の痛みについて】

注射前に刺入部位を十分にアイシング(冷却)し、極細の注射針(31G)を使用します。

注射針の直径は0.26mmと極細のため、針を刺す痛みはほとんど感じません。薬液が注入される際にわずかに鈍い痛みを感じる場合もありますがほんの数秒間です。

 

 

 

 

 

 

 

【治療後のダウンタイムについて】

治療後のダウンタイムはございません。そのまま日常生活にお戻りいただけます。ただし、ボツリヌストキシン製剤を患部にとどめるために、数日間は頬部のマッサージはお控え下さい。洗顔、お化粧、髭剃りは問題ありません。

 

【ボツリヌス治療の注意事項】

妊娠中や授乳中の方への治療はできません。また、治療前後3カ月以内の妊娠は避けてください。

ボツリヌストキシン製剤中にはヒト血清アルブミンが含まれています。

注射の際、注射範囲(顎角から頬骨にかけたエラの部分)のお化粧を落とさせて頂きます。

 

【副作用について】

治療後の主な副作用には1⃣内出血、2⃣注射部位の腫れ、3⃣固いものが噛めなくなったり顎が疲れるようになる、4⃣表情のこわばり、などがあります。

1⃣、2⃣については数日で解消することがほとんどです。頻度はあまり高くありません。

3⃣については固いものが全く嚙めなくなるというわけではなく、ナッツやおせんべいなども今まで通り噛めます。ただ、固いお肉など咀嚼回数が多い食べ物については噛んでいるうちに咬筋が疲れるようになります。

4⃣については注射薬の広がりが大きい場合、口角が上がりにくくなり、表情がこわばることがまれにあります。そのような場合、即時的にボツリヌストキシンの効果を消す方法はございませんので、ボツリヌストキシンの効果が薄れるまで数カ月はそのままの状態となりますが、効果が消えれば元通りに筋力が回復し表情のこわばりも解消しますのであまり心配しないでください。

またごく稀に発熱や吐き気およびアレルギー反応を生じることが報告されています。

 

ご予約はお電話もしくはネット予約で承ります。

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