目立たない入れ歯:金属を使わない入れ歯
2019.07.25
近年、「ノンメタルクラスプデンチャー」という金属のバネを使用しない部分入れ歯が広く用いられるようになりました。
呼び方は「ノンメタルクラスプデンチャー」が一般名として使用されており、
「ナイロンデンチャー」
「フレキシブルデンチャー」
「ノンメタルデンチャー」
「ソフトデンチャー」
「スマイルデンチャー」
など様々な呼ばれ方をしていますが、いずれも本質的には金属のバネを使用しない義歯というものに変わりはありません。
「ノンメタルクラスプデンチャー」はいわゆる取り外しをする部分入れ歯なのですが、前歯などの目立つ場所に金属を使用しないため見た目や装着感が良く、また金属アレルギーの方にも使用して頂けます。さらに従来の入れ歯に比べ汚れにくく、臭いもつきづらいのも特徴です。
一方、歯と歯肉の境目を広く覆ってしまうので虫歯や歯周病のリスクが高くなるとも報告されています。また材料の耐久性が低いため、従来の入れ歯に比べ変形や緩みが生じやすいという欠点もあります。
「ノンメタルクラスプデンチャー」は保険適用ではなく自費診療となりますので、メリット、デメリットをよくご理解いただいたうえで治療を受けるようにして下さい。作製方法は従来の義歯作製と同様の手順で行います。2~4歯の比較的小さな義歯であれば最低2回、広い範囲の義歯だと4~5回の診療で完成・装着となります。当院での治療費はこちらをご覧ください。
1)従来の金属のバネのついた義歯
2)ノンメタルクラスプデンチャー