「食いしばり」と顎の痛み
2026.06.24
Contents
はじめに
「顎が痛い」「だるい」「疲れる」
このような症状がある方の多くに共通しているのが、
“食いしばり”の習慣です。
特に問題なのは、
👉 自分では気づいていないことが多い
という点です。
これまでのおさらい
👉第1回「顎が痛い原因とは」
・関節や筋肉の問題
・歯や炎症の問題
👉第2回「顎関節症とは」
・筋肉のトラブル
・関節のズレ(円板)
・関節炎
・関節の変形
今回のテーマである「食いしばり」は、
これらの多くの原因に関わる重要な要素です。
食いしばり(TCH)とは?
食いしばりには2つのタイプがあります。
① 強い食いしばり(歯ぎしり・クレンチング)
・寝ている間に起こる
・強い力がかかる
👉比較的イメージしやすいタイプ
② 弱い接触(TCH:Tooth Contacting Habit)
実は、こちらの方が問題になることが多いです。
・上下の歯が軽く触れている状態が長時間続く
・仕事中、スマホ操作中、運転中などに起こる
・無意識に続いている
👉本来、歯は安静時には接触していません
なぜTCHが問題なのか?
歯や顎は、接触しているだけでも負担がかかります。
本来は
👉食事や会話のとき以外は離れている状態
が正常です。
しかしTCHがあると、
・筋肉がずっと緊張したまま
・血流が悪くなる
・疲労が蓄積する
結果として、
👉「だるい」「痛い」「開けにくい」
といった症状につながります。
顎関節症との関係
TCHは単なるクセではなく、
顎関節症の大きな原因のひとつです。
・筋肉のトラブル(筋痛)を引き起こす
・関節への負担を増やす
・症状を長引かせる
👉つまり、
“治りにくさ”にも関与する要因です。
こんな方は要注意
以下に当てはまる方は、
食いしばりの可能性があります。
・気づくと歯が当たっている
・仕事中に集中していると顎が疲れる
・肩こりや頭痛がある
・朝起きると顎がだるい
・歯にヒビやすり減りがある
セルフチェック
今この文章を読んでいるとき、
上下の歯は触れていませんか?
👉触れていたら、それがTCHです。
改善の第一歩
食いしばりは「治療」というより、
👉気づいて減らしていくことが重要です。
まずは、
・「歯を離す」を意識する
・唇は閉じて、歯は離す
・気づいたらリセット
これを繰り返すだけでも
負担は大きく変わります。
当院での対応
当院では、
・生活習慣の確認
・TCHの指導
・必要に応じてマウスピースの検討
など、段階的に対応していきます。
無理に治療をすすめることはありませんので、
気になる症状があればご相談ください。
まとめ
食いしばり(TCH)は、
・無意識に起こる
・長時間続く
・顎に大きな負担をかける
という特徴があります。
顎関節症の背景には
👉この「気づきにくいクセ」が隠れていることが多いのです。






