顎関節症とは?
2026.06.10
「顎が痛い」「口が開けにくい」
このような症状があるとき、よく耳にするのが「顎関節症」です。
ただし顎関節症は一つの病気というよりも、
顎の関節やその周囲に起こるいくつかの状態をまとめた呼び方です。
Contents
第1回のおさらい
顎の痛みにはいくつかの原因があります。
👉前回の記事
「顎が痛い原因とは」
では、原因を大きく2つに分けてご説明しました。
・関節や筋肉の問題
・歯や炎症の問題
今回お話しする顎関節症は、
関節や筋肉のトラブルに分類されるものです。
顎関節症とは
「顎が痛い」「口が開けにくい」
このような症状があるときに考えられるのが「顎関節症」です。
ただし顎関節症は一つの病気ではなく、
顎の関節やその周囲に起こるいくつかの状態をまとめた呼び方です。
顎関節症の主なタイプ
① 筋肉のトラブル(筋痛型)
・顎の筋肉の疲労や緊張
・食いしばりや歯ぎしりが関与
「だるい」「疲れる」といった症状が出やすい
② 関節の中のズレ(関節円板の問題)
顎の関節の中には「関節円板」というクッションがあります。
これがずれることで
・口を開けると音がする
・開けにくい・引っかかる
といった症状が出ることがあります。
③ 関節の炎症(関節炎)
関節に炎症が起こると
・動かすと痛い
・安静時にも違和感がある
など、比較的はっきりした痛みが出ることがあります。
④ 関節の変形(変形性顎関節症)
長期間の負担により関節の形が変化することがあります。
・音が強くなる
・動きがスムーズでなくなる
などの変化が見られることがあります。
よくある症状
以下のような症状が見られることがあります
・口を開けると痛い
・大きく口が開かない
・顎を動かすと音がする(カクカク・ジャリジャリ)
・顎がだるい、疲れる
これらはすべて、顎関節や筋肉のバランスが崩れているサインです。
原因はひとつではありません
顎関節症の原因はさまざまです
・食いしばり(TCH)
・歯ぎしり
・長時間のスマートフォン使用
・姿勢の影響
・ストレス
など、日常生活の中に関係する要因が多くあります。
👉つまり
特別な病気というより「負担の積み重ね」で起こることが多い
という特徴があります。
痛みが出るしくみ
顎の関節は非常に繊細で、
左右のバランスや筋肉の動きに影響を受けやすい構造です。
そのため
・片側ばかりで噛む
・無意識に歯を接触させている
といった習慣でも、徐々に負担が蓄積していきます。
放っておいて大丈夫?
軽い症状であれば自然に落ち着くこともありますが
・痛みが続く
・口が開きにくい
・開閉口時の顎関節の音が大きくなってきた
といった場合には注意が必要です。
無理に動かしたり我慢したりすると、
症状が長引くこともあります。
当院では顎関節症に対して
いきなり強い治療を行うのではなく
・まずは原因や生活習慣を確認
・必要に応じて段階的に対応
・大学病院など高次医療機関の紹介
という方針を大切にしています。
無理に治療をすすめることはありませんので、
気になる症状があればご相談ください。
まとめ
顎関節症は
・筋肉の問題
・関節のズレ
・炎症や変形
など、いくつかの状態を含む総称です。
「顎が痛い=ひとつの原因」とは限らないため、
状態に合わせた対応が大切になります。
次回予告
顎関節症と深く関係するのが「食いしばり(TCH)」です。
次回は
「無意識の癖が顎に与える影響」
について、わかりやすく解説していきます。






